第57回大阪支部定期大会報告

日本科学者会議大阪支部の定期大会は2022年5月14日(土)午後1時半よりZOOMによるオンラインで開催され、出席18名委任状107名で成立し、活動報告、活動方針、決算・予算、会計監査を賛成多数で可決承認し、新しい役員を選出し無事終了しました。

 

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代表幹事あいさつ

JSA大阪支部(JSAO)の代表幹事となりました二木杉子です。私大医学部で解剖学の教員をしています。専門としては生命科学分野で動物や細胞を用いた実験を基盤に研究を行っています。JSAOではこれまで幹事会の一員としてホームページやJSAO-agoraメーリングリスト管理などを担当してきました。

さて、JSAの活動は現状決して楽なものではありません。背景のひとつは日本の大学・学問をめぐる環境が劣化しており、研究や教育に専念したくても状況がそれを許さないという現状にあります。もうひとつはこのような背景のもとでJSAの組織が全国的にかかえる問題で、大学院生や若手教員の会員がなかなか増えず、結果として高齢化と会員減少が続いているという状況です。いずれも今に始まったことではありません。

このような流れの中、代表幹事としてJSAOが何をしていけばよいのか・何ができるかを幹事のみなさんと共に改めて考える機会をいただいています。すぐに有効な方策があるわけではありませんが、会員の一人一人は多忙を極める中でもさまざまな運動に取り組んでおられます。これらの活動を会員間でも会員外にも共有し、より大きな広がりと繋がりを作っていくことがまずは必要だと思っています。JSAの中でも外でも、わたしたちが直面する様々な問題に対して事実をふまえた誠実で率直な議論の場をつくり発展させていくことが科学の土台であり、JSAの役割ではないでしょうか。目の前の山積する課題と未来に望む世界とを結びつけるような活動にしていきたいと思います。会員の皆さんのご協力も必要です。どうぞよろしくお願いします。
代表幹事 二木杉子


日本科学者会議大阪支部第57回定期大会報告(支部ニュースより)
支部ニュース4月号No.565で告示し、活動報告と大会決議案を送りました。また、同5月号No.566で決算と予算案、会計監査報告を送りました。
・日時:2022年5月14日(土)13:30~16:00
・会場:Zoomによるオンライン会議
メールや電話で大会参加を求めた結果、出席予定18人、委任状107人で会員の過半数で成立の予定でした。定刻にオンライン参加17人で、大会成立を確認し、議長を選出して代表幹事の挨拶から始まりました。

まず、事務局長からすでにニュースとともに配布済みの大会決議案文書を元に会員現勢を初めとして2021年度活動報告と2022年度活動方針を、次いで、会計担当から2022年3月31日付の決算と2022年度会計予算を報告し、監査報告を受けました。
コロナ禍が収束しない中、困難な状況の下のこの1年に行ってきた中から、会員拡大の必要性、分会活動の活性化、支部ニュースの新機軸、研究会の活動、会費納入の意識化、会計報告のあり方などについて、質疑、討論の後、大会決議と会計をZoomのレスポンス機能を使って採択し、2022年度役員(幹事、会計監査)を賛成多数で承認されました。
なお支部役員については現在別の任務についておられる方について、条件が許されるようになれば追加で補充することも含めています。
採決時、オンライン接続は18人に達していました。
退任された2021年度支部役員の方にはお礼申し上げます。
オンラインで公開のまま第一回支部幹事会を持ち、代表幹事と次回の幹事会の日程及びJSA第53回定期大会代議員について大会に報告しました。
今年度大阪と近畿を中心に行われる第24回総合学術研究集会について実行委員会から説明を受け、大阪支部大会を終了しました。

経過から一般会員他と大阪支部独自の賛助会員の動向に分会活動、各研究会の活動、連続講座に代わりオンラインシンポジウム、サイエンスカフェ、ニューイヤーカフェ、支部ニュース、アゴラ、ホームページについて報告されました。
ロシアのウクライナ侵略に対して、ネット署名をはじめ最寄りの駅他で街宣もしました。

活動方針では、会員拡大と組織強化、基礎組織としての分解活動の再構築と活性化が引き続き主な課題として提起されました。専門家同士の横の繋がりを大事にしようという発言がありました。

会計からは、会費納入が少ないために繰越が赤字なっていることがあり、会場から驚きの声とともに、分会、院生には前納の請求が届かないため納入が滞っているのではないかという指摘がありました。会計監査からは、困難な会計状況を近隣の支部のように毎月報告することもあるのではないかと提案されました。

「日本の科学者」のPDF化についても検討してみようという発言がありました。