「大阪府民エネルギー政策 “自然エネルギー100%のおおさか“への提言」まとまる

原発ゼロの会・大阪は、この5 月からエネルギー部会を中心に取り組んできた大阪府民のエネルギー政策についての議論をまとめ、「“自然エネルギー100%のおおさか”への提言」として発表することになりました。

「大阪府民エネルギー政策」は、原発ゼロの会・エネルギー部会が昨年から取り組んできた自然エネルギー連続講座での講座や視察・見学会で学んだこと、全国フォーラムや大会、講演会などで学んだことをベースに、地元の大阪でどんな取り組みが出来るか、あるいはどんな取り組みをすべきかといった視点でまとめています。

大阪府や大阪市が作成し、取り組んでいる「おおさかエネルギー地産地消推進プラン」も徹底して検討し、それとも噛み合った、地に足の着いた政策になるよう努力しています。

もとよりこれからの国内外のエネルギー状況や環境状況、それらに対する政治の動きと市民の運動など、情勢の変化へを考慮すれば、完成したものとすべきではなく、現時点の到達点からの提言としての意味を込めて「2018 年度版」として発行し、今後の実践を通じてさらに充実させてい
く予定です。

構成は、「はじめに」の項でなぜこんな「政策」を作ったのか、第1章では運動の基本となる「私たちの目標や考え方」「自然エネルギー基本条例」について、第2章では先ず個人や家庭、事業所、地域や行政区で取り組んでみてはと思うことと自然エネルギーは不安定という意見への見解、第3章では自治体や行政で取り組むべきこと、あるいは住民運動として自治体や行政に要求してはと思うことをまとめ、「終わりに」の項では、この取り組みが世界の流れと一致しているだけでなく、その方が万博やカジノ・IR のような一点集中型開発構想よりはずっと大阪経済全体の底上げと持続的発展につながること強調しています。

原発ゼロの会・大阪ではこの提言を冊子にし、2019 年1 月の記者発表を皮切りに大々的な普及と実践運動に取り組むことにしています。特に地域ではゼロの会の会員を中心に学習・検討会を持っていただき、それぞれの家庭や地域、団体、事業所、行政区で何ができるかを話し合っていただきながら一歩でも二歩でも大阪での自然エネルギーの取り組みを進めていこうと考えています。

11月28日の自然エネルギー連続講座で概要の報告を行い、「行政の政策だけでなく、各地域の取り組み状況がまとめてあり、とても分かりやすく聞くことが出来ました」「各地の経験や実践の現場に立ち会って得られた状況がまとめられていて素晴らしい。」「私の住む町にはこのような会がなく、本当に羨ましいです。どうぞ頑張って、各地を牽引して下さい」などの声が寄せられました。

ぜひご一読いただくとともに、身近なところから実践され、ご感想・ご意見をお寄せいただければ幸いです。とりわけ、科学者会議会員の皆様には、来年度の自然エネルギー連続講座の企画検討中でもあり、専門的な観点からの助言や指導と、具体的な実践の場に参加していただき共同で政策を充実させ具体化するために力を発揮していただくことを期待し、お願いしたいと思います。

連絡先:「原発をなくし、自然エネルギーを推進する大阪連絡会 エネルギー部会」
E-mail info@genpatsuzero-osaka.com Tel 06-6949-8120

 

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