日本科学者会議大阪支部 第54回定期大会告示


5月18日に第54回定期大会&記念シンポジウムが開催され、21名の参加と過半数の委任を得て成立しました。


(支部ニュース5月号より、定期大会参加のよびかけ)

 

今こそ科学者会議が役割を果たす時
 「新自由主義」的な「目先の利益追及=生産性と効率優先」の経済体制とそれを支える政治体制が、平和、民主主義、自由、公正、安全、多様性という根源的な理念や価値を破壊し、意図に沿わないものであれば正義さえもが切り捨てられる荒廃した社会状況下で、学問や研究・科学の分野にも研究資金と研究時間、人材の確保を困難に陥れ、自由や展望を奪っている。
 矛盾は世界に広がり、若い世代からの簡潔明瞭な問題提起が人々を動かし、新しい秩序への創造的・民主的転換の胎動がおきている。
 近視眼的ではなく、未来を想像し提起する力、歴史の経過の中にある事実と現在の状況を創り出しているさまざまな事実に立脚した、真摯で科学的な思考や手法から、現状を切り開く革新性や創造性が求められている。
 科学者と科学を危機的状況から救い出し、今こそ科学者会議がその役割を果たさなければならない。

減退から蘇生へ
 大阪支部では、2018年度も前年度につづき、退官などを理由に10名を超える退会者があった。新たな入会者があったものの、院生や若手現役研究者からの入会はなく、総合的には減退傾向が続いている。
 研究と教育の現場の困難な状況を解決するためにも、そして求められている本来の役割を果たすためにも、減退に歯止めをかけ、蘇生への道を開かなければならない。
 新年度方針は、連続講座の実施、新たなサイエンスカフェの開催など、幅広い人々との接点を広げ、院生や若手研究者の成果発表と交流の場を作り、蘇生を目指す具体策を提起している。方針確定の議論に参加し、豊かな内容へと高めることを期待したい。
 大会に先立つ「自然エネルギ−100%のおおさか」実現のためのシンポジウムの議論にも参加し、新しい可能性への道を共に開こう。


(支部ニュース4月号より、定期大会開催の告知)

 

下記の通り、支部大会を開催します。


 生命科学および物質科学における多様な領域の基礎研究が最新のテクノロジーと結びつき、新しい成果を生み出している。それらは本来、人類の存在価値や尊厳を高め、すべての生命の共生に結びつくものでなければならないが、それに逆行する形で、行き詰まった新自由主義による経済体制が、保護主義・排他主義を台頭させている。研究活動そのものが成り立たない状況に追い込まれている。

 矛盾は世界に広がり、若い世代からの簡潔明瞭な問題提起が人々を動かし、新しい秩序への創造的・民主的転換の胎動がおきている。近視眼的ではなく、あるべき未来を想像し提起する力、歴史の経過の中にある事実と現在の状況を創り出しているさまざまな事実に立脚した、真摯で科学的な思考や手法から、現状を切り開く革新性や創造性が求められている。 

 まさに、科学者会議が存分にその役割を果たすべき状況がある。役割を果たすにふさわしい組織へとよみがえらなければならない。
 大阪支部では高齢や退官を理由にした退会が続く一方、院生や若手研究者の入会がなく、会員の減少傾向を止めるに至っていない。研究現場の厳しさは社会状況を変える中でしか解決して行かず、その解決の取り組みの中で会員の拡大を追求し、会としての役割や会員の存在価値を感じ発揮することを追求しなければならない。


 新しい時代を作り出す第一歩として定期大会を位置づけ、皆さんの参加を呼びかけます。


2019年4月3日
 日本科学者会議大阪支部幹事会


日時:2019年5月18日(土)13:00~17:00
場所:国労会館1F会議室 TEL 06-6354-0661

(JR環状線天満駅 改札口を出て右側の道路を右折、商店街と反対方向へ徒歩2分)
地図はこちら(Googleマップ)

 

開催概要:

  • 定期大会記念シンポジウム(13:10〜14:30)
    「自然エネルギ−100%のおおさか」の実現のために
    • 報告:「自然エネルギー100%のおおさか」への提言(原発ゼロの会・大阪 中村 毅 氏)
    • 討論:何ができるか、何をしなければならないか、etc
  • 定期大会 (14:40〜17:00)

全員参加が原則です。

出席不可能な方は委任状を提出して下さい(Fax 又はメールでも可)。

このJSAOホームページからも送信できます(※委任状送信ページは終了しました)