【哲研10月例会】「学生と学ぶ『慰安婦』問題・原発問題」

講師: 石川 康宏 さん(神戸女学院大学教授)

 

若者が国の主権者として社会問題、政治問題を学ぶことはとても重要であるにもかかわらず、2019参議院選挙で18歳、19歳の若者の投票率はわずか31%と、若者の政治参加はとても低い残念な結果でした。

 こうした時代に、ユニークな大学教育をしている研究室があります。神戸女学院大学 石川康宏研究室です。神戸女学院大学と言えば、関西では有名なお嬢様大学として知られています。石川先生はゼミの学生と一緒に韓国の「日本軍『慰安婦』歴史館」にフィールドワークとして行き、その体験を学生自らが発表、講演を行い、書籍を出版するという、あっと驚くような事をされています。最近では、福島の原発被災地でフィールドワークを行っているそうです。石川研究室でのユニークな教育研究活動をお話していただき、若者が主権者として目覚めるために、大人はどう行動したら良いか、一緒に考えたいと思います。

 

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日時: 2019年10月9日(水) 午後6時から
会場: 国労大阪会館 2階円卓会議室
(JR環状線天満駅下車 徒歩2分、地下鉄堺筋線扇町下車 徒歩5分)
地図:https://www.mapion.co.jp/m2/34.70436198,135.51356958,16/poi=22730226234

講演概要
2004年から2011年まで3年ゼミの学生と韓国・ナヌムの家を訪れ、2013年から2019年までは毎年福島の原発被災地を訪れてきました(2012年は1泊で福井の原発反対運動を学びに出かけました)。こうした学びの取り組みは「慰安婦」問題については5冊の本、原発問題については3冊の本にまとめてあります。3年生4月から座学を重ね、夏休みに3泊4日で現地を訪れ、3年後期には原稿をまとめ、4年生は各自個別に卒論に取り組むというのが2年間のゼミの基本的なスケジュールです。講演当日は学びの様子を、たくさんのスライド(写真)を使って紹介したいと思います。

 

石川研究室ホームページ:https://walumono.typepad.jp/
著書:「慰安婦」と心はひとつー女子大生はたたかう(かもがわ出版) 他

 

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